予防歯科 |
フッ化物を応用した虫歯予防の有効性と安全性は、国内外のさまざまな研究によって実証されており、フッ素はわたしたちの口腔衛生の向上に重要な役割を果たしています。現在では、フッ素が効果を発揮するメカニズムは世界中の研究によって明らかになっており、虫歯の前段階である歯の表面の脱灰状態に対して、フッ化物イオンが再石灰化を促進させることが判明しています。 わが国におけるフッ素利用の歴史は、世界保健機構(WHO)からの勧告により、歯科医院で行うフッ素歯面塗布法や学校・施設で行う公衆衛生的応用法、そして家庭で行うフッ素洗口などを虫歯予防のために取り入れたことにはじまります。中でも、とりわけ1970年代から実施されてきたフッ素洗口は、年代を問わず虫歯の予防と再発の防止に大きく貢献しています。特に、学校に通う学童期の児童には虫歯予防に顕著な効果がみられるため、各自治体の歯科保険施策の重要な一環として、全国に普及してきました。 |
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