予防歯科 |
食事をすることによってお口の中の細菌が炭水化物を分解して酸を作り、唾液のpHが下がり酸性になります。これによって歯の表面が溶け始めますが、一方で唾液には酸性をアルカリ性にする緩衝作用があり、酸を中和して細菌の膜(バイオフィルム)のpHを徐々に中性へと戻すのです。つまり、唾液は食物残渣を洗い流すだけではなく、高い緩衝作用と再石灰化作用によって虫歯菌から歯を守ります。 お口の中は通常pH6.0~7.0の中性のところ食物が入ることにより急激に酸性に傾き、虫歯菌が活動しやすくなります。この酸性状態を中和しようとする唾液の働きを緩衝能といい、虫歯に対する抵抗力そのものといえるのです。また、分泌量が多く粘り気のない唾液であるほど、質が高いとされています。 そこで、このように極めて重要な役割を持つ唾液の質と量、即ちご自身の虫歯に対する抵抗力のレベルについて知ることは、虫歯予防のためにもきわめて有意義であるといえます。では、実際の唾液検査とはどんなものでしょうか。以下に主な検査項目を挙げます。 ①唾液の量 この検査では唾液の分泌量とお口の中が元の状態に戻る早さ(=唾液緩衝能)を調べることが主目的であり、お口の中に酸が長く留まるほど虫歯になる危険性が高いといえます。 口腔ケアを含めた積極的な健康管理のため唾液検査をご利用ください。 |
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