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 口臭外来

■日本口臭学会第1回学術大会 発表内容2-②

口臭症患者が自覚する口臭の強さと口臭に関連する
不快事項の強さに関する研究

○樋口均也1)、本田俊一2)

1)医療法人慶生会 ひぐち歯科クリニック、2)医療法人ほんだ歯科

目的

口臭症の患者の多くは自分自身の口臭を自覚していたり、口臭に関連する不快事項を自覚したりしている。口臭臨床の場では、患者の自覚する口臭や不快事項の程度と客観的な口臭の強さは必ずしも一致しないという現象が日常的に観察される。すなわち、普段の生活に悪影響を与えないと推測される程度の口臭であっても、患者にとっては他人との会話が困難となる程度の口臭であると自覚されている場合が多い。このため、患者の自覚する口臭や不快事項について、その程度や日内変動、治療による変化がどのようなものであるかを把握することが、口臭症治療にとって重要となる。ところが、これらに関する報告は少なく、実態が明らかにされているとは言い難い。本研究ではvisual analogue scale(以下VASと略す)を用いて、不快事項を含めた患者の自覚する口臭の強さを連続的に記録させ、その程度や日内変動を調べたので報告する。

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