口臭外来 |
本学会では、ほんだ歯科提携クリニックの先生方が多様な視点からユニークな発表をされましたが、 私が一番知りたかったことは、「生理的口臭の発生元である舌苔中の嫌気性細菌は口臭治療によって 本当に減少していくのか?」という点です。嫌気性菌は酸素を嫌うことから調査がとても難しく、 嫌気培養システムという大掛かりな設備が必要となるため、従来では開業医はお手上げ状態でした。 ところが、幸いにもBANAぺリオという簡易測定器が開発され、嫌気性菌の動向を調べることが比較的 容易に行えるようになったのです。そこで、BANAぺリオを用いて口臭患者の嫌気性菌を測定した結果、 民族舞踊口臭治療の前後で舌苔中の嫌気性菌が減少するという結果が判明したため、このテーマを 中心に発表する運びとなりました。 今回は、参加者のほとんどが英語を母国語としないアジア圏の歯科関係者であったため、(英語での) 活発な質疑応答には至らなかった点が残念でしたが、会場がリゾート地の最高級ホテルだったため、 ゆったりとした気分で学会期間を過ごすことができました。また、滞在中は二晩続けて晩餐会の催し物を 楽しむことができたと同時に、国内の学会では見られない研究者同士の絆を感じることができ、 思い出に残るであろう意義ある旅となりました。 (院長 樋口均也) |
診療科目 |
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