小児歯科 |
いまお話した通り虫歯は人間特有の病気であり、食生活との密接な関連性が指摘されています。そこで、次に虫歯予防の基本となる食生活についてお話しましょう。まず第1のポイントは糖分の摂取頻度を抑えること、つまりだらだらと飲んだり食べたりしないことです。次に第2ポイントとして、就寝前に飲食しないことが挙げられます。睡眠中は唾液の分泌が減り、虫歯になりやすい危険な時間帯だからです。 しかしながら、現代の食生活では米やパン、めん類などの加工デンプン質を主食とせざるを得ないのが実情であり、砂糖を含む加工食品から隔絶して生きていくことはほとんど不可能です。従って、口腔内の細菌数を極力減らすためにも正しい歯磨きを行い、砂糖入りの飴やガム、ドリンク類などを頻繁に摂取しないように心がけることが大切なのです。 特に砂糖入りの飲み物は、たとえ0.1%の砂糖液(ほとんど甘さを感じない濃度)であっても歯を溶かす(=虫歯になる)pH5.5以下になるため、十分な注意が必要です。実際にほとんどの炭酸飲料、乳酸飲料、また清涼飲料には10%前後の糖分が含まれており、スポーツドリンクも同様に虫歯を起こし得る濃度である5%を上回る糖分を含有しています。また、低糖、微糖などの表示があっても虫歯を起こし得る濃度を上回る糖分を含有している場合もあります。 |
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