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  歯周治療

■動水力学説と象牙質知覚過敏症①

歯に水や空気が当たるとしみる知覚過敏の状態に対して「象牙質知覚過敏症」という病名が付けられています。知覚過敏が生じる仕組みには昔から諸説が唱えられてきました。その中で最も有力なのが「動水力学説」です。

歯の表面はエナメル質で覆われています。エナメル質は人間の体で最も硬い組織であり、強い噛む力がかかってもそう簡単に壊れることはありません。

一方で歯の根の表面はセメント質で覆われていて、こちらはエナメル質ほどは丈夫ではありません。健康な歯であれば歯の根は歯肉の中に隠れているためセメント質の強度が低くしても問題にはなりません。ところが歯周病が進行するなどで歯肉がやせて歯根が露出すると、セメント質は容易に擦り減りその下の象牙質が露出してきます。

 

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