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 口腔外科

■口腔ガン

口の中にできるガンの多くは粘膜の表面に発生します。舌ガンや歯肉ガン、口唇ガン、頬粘膜ガン、口蓋ガン、口底ガンです。見た目は形や色が不規則な隆起であったり、潰瘍であったりします。中には粘膜の表面はほとんど変化せずに、粘膜が硬くなって、しこりができるものもあります。ガンの初期のものは隆起や潰瘍ができずに白くなったり赤くなったりしているだけのものもあります。病理組織学的には多くが扁平上皮ガンです。

口腔粘膜にできるガンで2番目に多いのは唾液腺にできる腺ガンです。唾液腺ガンは半球状に膨らみ、潰瘍ができることはほとんどありません。粘膜が黒くなって隆起してくる悪性黒色腫もあります。

上顎洞の粘膜に生じる上顎洞ガンは腺ガンも扁平上皮ガンもあり、進行すると上顎の歯や歯肉にも影響が出て発見されることがあります。

顎の骨にできる悪性腫瘍は骨肉腫や筋肉腫などです。悪性リンパ腫や多発性骨髄腫(形質細胞腫)が生じることもあります。

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