口腔外科 |
親知らずが腫れて痛い 親知らずのことで悩まされたり、不安や疑問を抱いたりすることがあるのではないですか。親知らずはその名の通り、小学生や中学生の頃には埋まっていて生えてこず、成人する頃に生えてくるのでいつ生えてきたのか親は気付かない歯です。正式には「第3大臼歯」といって、上下左右4本あります。 現代人は顎が小さくなる傾向にあり、多くの人で親知らずが正しい向きに生え揃ってきちんと噛めるというふうにはなりません。親知らずが生えてくる場所がなくて生えてこず埋まったままということもよくあります。生えてきても斜め前方にゆがんでいたり、一部が埋まっていたりします。 親知らずは口の中で一番後方に位置し、きちんと生えていたとしてもとても磨きにくい歯です。ましてや一部が歯肉の中に埋まっている場合はなおさらです。磨きにくいということはいつも磨き残しがあるということで、細菌感染の温床なのです。虫歯も歯周病も細菌感染から引き起こされる病気なので、親知らずがあると周囲の歯も含めて虫歯や歯周病が起こりやすくなります。 このため、親知らずは抜いた方が残りの歯にとって、口の中全体にとってよいのです。既に虫歯ができていたり、この部分だけ歯周ポケットが深くなっていたりすればなおのことです。親知らずがなくなれば、その前方の歯は磨きやすくなり、歯を長持ちさせやすくなります。 下顎の埋まっている親知らずを抜けば確かに腫れたり痛んだりすることが多いのは事実です。といってもたかだか1週間の我慢です。抜くことを恐れて親知らずをそのままにしておけば、その前方の歯も巻き込んで悪くなり、どちらも抜歯しなくてはならなくなることも往々にしてあります。そうなれば、その後の人生は歯が少なくなった状態で過ごさねばならず、不自由が永続するのです。 下顎の親知らずは抜歯後に傷んだり腫れたりする問題がありますが、上顎の親知らずにはそのような問題はほとんどありません。親知らずの抜歯といって一概に尻込みせず、上顎の親知らずだけでも早めに抜歯しておくことをお勧めします。 |
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